プランナーという仕事は、プランター(耕作者)のようなものである

2018.03.01 みんなの声

株式会社oneのプランナーをしている大田です。初回のコラムということで簡単な自己紹介を。
私はもともとプランナー志望で、イベントプランナー→女性向けメディアの営業・新規事業開発・営業促進・マーケティング・広報→メーカー広報・販促→PR会社プランナー(現)ということで20年近くずっぽりとプロモーションの世界に浸った人生です。今の業務は簡単にいうと“企画書づくりのプロ”なのですが、そもそも企画って何?そこからお話をはじめたいと思います。

花形に見える企画も、実はかなり地味な仕事

そもそも企画はどんな仕事にもあるし誰にでもできることです。営業企画、販促企画、事業企画、経営企画など、最初にプランがないと何もはじまりません。そしてプランそのものもパワーポイントが使えなかったとしても紙に手書きや頭の中だけでも作り上げることはできるものです。

では、私は何を仕事としてやっているのでしょうか?それはこれから育てたい計画の幹を作ることです。企画というと面白いアイデアとか綿密に練られた展開とかが目につきますが、それはあくまでも美しい花や綺麗な枝葉。仕事の種から綺麗な花が咲き実になるまでに必要な丈夫な幹を作ることが企画の仕事だと考えています。実はかなり地味な仕事です。

5W1Hでアイデアに持ちこたえる太い幹づくりを

そんなことで私が企画をする時に大切にしていることは、「なぜ」「だれが」「どこで」「何を」「どのように」するべきなのか、いわゆる5W1Hをはっきりさせ目的を見失わないようにすることです。正直、面白いアイデアはみんなで考えればいいですし、綿密に練られた展開は専門のパートナーに考えてもらった方がいいものです。

企画を立てる前によくアイデア出しのブレストを行いますが、そこでみんなが陥るのが色んな面白そうなネタが出てきて結局何をすべきなの?と路頭に迷うこと。そんな時は花や枝葉を結ぶ幹を帰納的に導き出し、それらに持ちこたえる太い幹にしてあげるのです。

良い企画づくりはどうしたらできるようになるのか?

では、どうやったら良い企画づくりができるのでしょうか?先述の通り、企画の幹をきちんと作れるように、そのスキルを上げることが重要です。それに必要な能力は論理的な思考で、例えばニュースで見かけた面白い展開の目的やターゲット・戦略などの幹を見つける訓練を日頃からやってみるといいでしょう。

私の場合は企画専門職としてスタートだったので、年間100本近い企画業務を通して身に付けました。そしてきちんと幹を見つけられるようになったら、先輩の企画書フォーマットに合わせて作ってみたけどなんか上手くいかないということもなくなるでしょう。熱帯の植物を極寒の地に植えても枯れてしまうので、植える植物(作る企画)の性質をよく理解しどう育てるか(まとめるか)できるようになることがはじめの一歩です。

企画ではアイデアの花を咲かすだけでなく大樹を目指して

最後に、企画の仕事をしていく中で私が学んだ大切なことをお伝えします。それは企画に「拡がり」をつくること。幹を立ててアイデアの花を咲かせてもそれだけで終わらずにさらに枝葉が延びていく企画は本当にいい企画です。
2002年のサッカーW杯では決勝戦演出の企画で関わらせていただき、日本らしい演出として私が出した「折り鶴を空から降らせる」というアイデアが採用されたのですが、当時の演出家はそのアイデアに「日本中の子ども達に折り鶴を折ってもらい、みんなの夢と願いを決勝戦の夜空に舞わそう」というストーリーを付けてくれました。
結果「夢の翼プロジェクト」が立ち上がり見事それは実現しました。そんな成功体験からも私はいつも“自分の企画を大樹に育てる”ことをイメージし企画に取り組んでいます。

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